ATNは音楽専門の出版社です。

「Aさん、Tさん、Nさん」

株式会社エー・ティー・エヌは1985年、国内外のすぐれた音楽教育を日本人プレイヤーに届けたいという強い想いのもと、池田淳、石川利雄、秋田直好の３人により設立されました。バークリー音楽大学（Berklee College of Music）海外プログラムが存在しなかった当時、教授陣を誘致し世界初のインターナショナル・ワークショップを企画・運営したのはATNでした。出版という枠を超え、プレイヤーにとって本当に必要な教育を紹介したいというATNの理念は、設立当初から変わらない軸となっています。

「ATNの２つの顔：エー･ティー･エヌ」

ATNの商品ラインナップは、２つの大きなカテゴリに分けることができます。

１つは「子どものピアノ・メソッド」「最新現代こどもの歌1000曲シリーズ」「小学校の器楽合奏シリーズ」などに代表される、学校音楽・幼児保育のアイテム。こちらのラインでは、社名をカタカナ（エー・ティー・エヌ）で表記します。
もう１つは「ザ・ジャズ・セオリー」「ジャズ・コンセプション・シリーズ」をはじめとした、コンテンポラリー・ミュージック（ジャズ、ブルース、ファンク、ロック、ポップ、フュージョンなど）を学ぶためのCD付教本。最近ではプロの方がご自身でレッスンをされる際にお使いいただいたり、ATNの商品をテキストとしてカリキュラムにとり入れる専門学校も増えてきました。プロのプレイヤーとして現場の第一線でレコーディングやパフォーマンスをこなし、教育者としても多くの実績をもつ著者を迎えて書き下ろしたオリジナル出版物は、真摯に音楽と向き合うプレイヤーから絶大なる信頼を得ています。世界的に高い評価を受ける海外エデュケーター（教育者）の著書を翻訳出版したアイテムも、候補となる本のチョイスから翻訳、監修、印刷に至るまでのすべてに徹底的にこだわり、本をお届けしています。

「あなたの音楽生活、全力で応援します」

楽器を持っているだけでは、音楽はできません。１人の時間には好きな音楽を聴いて感性を磨き、楽器の練習でテクニックを積み上げ、本を読みながら理論を少しずつあなたのものにする。他のプレイヤーとのコンボやビッグバンドでのリハーサル、セッションやオープンマイクに参加することで、ステージでの経験を増やす。楽器からあなたの音が出るようになるまでには、どうしても長い時間がかかります。それでも短い時間を有意義に使い、効率的な練習をしたいという思いは誰にでもあるもの。ATNはあなただけの音楽を創りだすために必要な情報をソフトウェアと位置づけ、ハードウェアである楽器を徹底的に使いこなすための書籍、CD、DVDを提供します。

またATN編集部は、高槻ジャズ･ストリートやバークリー･ワークショップ、ステラジャムなどのイベントに定期的にお邪魔しています。営業部ではなく編集部がブースに伺う理由は、ひとえにプレイヤーさんの声を聴き、つぎの商品に反映させたいからです。ATNには、お買い求めいただいたお客様からのお問い合わせが多く寄せられます。編集部で分からないことはプロのプレイヤーや著者に直接たずね、納得のいく返事ができるまでお調べします。

「本物の教育を、最高の状態で」

ATNの本はすべて、現場を知るプロの目を通ってから店頭に並びます。学校音楽や幼児保育の本の編集や曲集の編纂には、数十年にわたり現場での指導を続けてきた著者や監修者が携わり、何度も打ち合わせを重ねながら１冊の本に仕上げます。海外出版社の教本を翻訳するさいには、音楽の専門教育を受けたプロのプレイヤーや翻訳家が日本語の原稿を作り、さらに日本の現場で実際使われている表現や用語に表記を修正しながら文章を練り上げます。必要であれば脚注を増やしたり、原出版社に依頼して著者に原稿を書き足してもらうことすら、あります。すべてはあなたに、最高の本を届けるため。原本のよさを最大限に活かしつつ、日本の教育事情に合った内容になるまで議論は続きます。

「ATNの日本語版」

日本語版として出版する本を選ぶときには、創業当初から親密な関係を築いてきた海外出版社のラインナップから日本の読者に必要なものを選び、プロのプレイヤーや教育者の皆さんのアドヴァイスを聞きながら翻訳・出版します。海外の展示会やイベントに積極的に参加したり、海外出版社や著者の皆さんと定期的に連絡を取ることで、世界の音楽教育の最前線を取り入れています。ジャズの教則本では世界最高峰のクォリティを誇る独Advance Music社の日本総代理店として、また、バークリー音楽大学の出版物(Berklee Press)、カリフォルニアの大手出版社Alfred Publishing、同じくカリフォルニアから、ATNベストセラー「ザ･ジャズ･セオリー」の原出版社であるSher Music。分かりやすい解説と豊富なアイテム数が自慢のHal Leonardなど、各社の個性を活かしながら制作をすすめます。