N.Y.ジャズ見聞録 |
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セント・ルイスで復活!! |
JEN (Jazz Educations Network) 第一回年次総会 Vol.2
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午後6時を過ぎ、展示会場も閉店すると、いよいよ参加者は、トゥヒル・パフォーミング・センターへと移動する。この夜のハイライトは、長年の演奏者、教育者としての功績が、顕彰されたルーファス・リード(b)のニュー・グループ”アウト・フロント”トリオが登場した。インディアナポリス在住のヴェテラン、スティーヴ・アレーン(p)と、晩年のアントニオ・カルロス・ジョビン(p,g,vo)のワールド・ツアー・バンドを支えた、ブラジル出身のデュデュカ・ダ・フォンセカ(ds)を従え、ストレート・アヘッドから、ボサノバ、サンバまで、骨太なベースで、グループを牽引する。リードのオリジナル曲も、多くフィーチャーされ、その高い作曲能力も知らしめた。 |
![]() アウト・フロント・トリオ |
![]() ミズーリ大学セントルイスビッグ・バンド |
Late Night Jam!
![]() ルーベン・アルヴァレス(per) |
![]() ステフォン・ハリス(Vib) |
![]() ボビー・シュー(tp) |
![]() レオン・"ンドゥグ"チャングラー(ds) |
最終日5月22日の朝は、”The Evolution of Jazz Music in the 21st
Century"(21世紀に於けるジャズ・ミュージックの進化)とタイトルされた、パネル・ディスカッションで始まった。若手を代表するミュージシャンの、ジェラルド・クレイトン(p)&ステフォン・ハリス(vib)と、ヴェテランのドン・ブラデン(ts)の間で激論が戦わされた。ジャズの経験主義を唱え、従来通り、ヴェテランとの共演や、過去の巨匠のソロを12キーでトランスクライヴして自分のものとすると言うことを主張するブラデンにたいして、クレイトンとハリスは、経験主義の重要性は認めながらも、音楽メディアの拡大、音楽のボーダーレス化から、従来の枠を超えた、様々なメディアを利用したトレーニング方法や、新しい音楽の方向性を主張した。 |
![]() パネル・ディスカッション"The Evolution of Jazz Music in the 21st Century" |
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![]() ステフォン・ハリス(Vib) |
![]() ジェラルド・クレイトン(p) |
![]() ドン・ブラデン(ts) |
![]() マーク・グリドリィ |
いよいよ最後のイヴニング・コンサートが、始まった。JEN初代会長で、創設者のメアリー・ジョー・パピチ女史が、第一回年次総会の成功を宣言した。 グランド・フィナーレーを盛り上げたのは、JEN副会長のジョン・クレイトン(b)が率いる、クレイトン・ブラザース・クインテットだった。ジョン・クレイトンと、弟のジェフ・クレイトン(as)の双頭グループだが、朝のパネル・ディスカッションでも熱弁をふるっていた、ジョンの子息、ジェラルド・クレイトン(p)の進境が著しかった。8月には、アーティスト・シェアからクレイトン・ブラザースのニュー・アルバムもリリースの予定で、絶好調のパフォーマンスで、コンファレンスを締めくくった。 |
![]() クレイトン・ブラザース・クインテット |
![]() メアリー・ジョー・パピチ |
![]() ジェラルド・クレイトン(p) |
![]() ジェフ・クレイトン(as) |
![]() ジョン・クレイトン(b) |
最終的に3日間でおよそ1,300人の関係者が集まり、39のクリニック/ディスカッション、48のコンサート、50以上の展示ブースの出店があり、まずまずの滑り出しを飾った。次回は2011年の1月6日から8日まで、ニューオリンズで開催される予定だ。さらなる、プロ・ミュージシャンや、学校関係者の参加が期待される。 |
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関連リンク |
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